表面処理装置とは?
表面処理装置は、金属やプラスチックなどの素材の表面を加工するための装置です。耐久性や耐食性、美観を向上させる目的の他、プリント基板の配線など機能性を付与する目的で使用されます。
具体的な処理方法には、電気めっき、陽極酸化(アルマイト処理)、電着塗装などがあります。表面処理装置は、自動車、航空宇宙、電子機器など、さまざまな産業で広く利用されています。
キャリア式自動表面処理装置
ラック用キャリヤ
ワークを取り付け用ラックにセットして処理します。大きなワークや、傷付きやすいワークの処理に適しており、処理槽またはハンガー毎の個別電流管理が可能で、複数の処理工程の選択が容易です。搬送形式には、天井走行形、片持ち形、十字形があり、設置条件に合わせて選択できます。
天井走行形
天井走行形
自立フレームの上部にキャリヤを設置するタイプです。
建物の梁を利用してフレームを設けることも可能です。

片持ち形
片持ち形
小物、軽量ワーク向きです。
槽上にキャリヤがないので、特に液のクリーン度を必要とする場合に最適です。

十字形
メンテナンス性、装置の安定性を重視したタイプです。

バレル用キャリヤ
製品を入れたバレルを、搬送するタイプの搬送台車です。製品を投入したバレルを処理槽の中で回転または揺動させることで主に小物または小型のプレス部品を治具掛け作業をせずに処理する設備で使用します。バレルを処理槽から引き上げた際に処理槽の上でバレルを回転させる機能を持っているのが特徴です。バレル内の製品が汲み出す処理液を減らすことができます。バレル式処理装置では一般的に処理槽にバレル回転装置を設けます。バレル個々に回転装置を搭載する場合もあります。

バスケット用キャリヤ
製品を入れたバスケットを、処理液または液切り時に上下揺動または左右に旋回させる機能を持った方式の搬送台車です。主に小物または小型のプレス部品のクロメート処理などの化成処理に適しており、治具掛けの作業を省いて一度に多数のワークを処理することができます。一般的にはキャリヤ式やエレベータ式のバレルめっき後の化成処理に用いられています。

Option:主な付帯装置
ハンガー傾斜液切り装置
キャリヤでハンガーを持ち上げた際に液の上でラック(治具)を傾斜させる装置です。治具などの水平面を傾斜させるので、液切り性が向上して、液の汲み出し量を減らすことができます。

エレベータ式自動表面処理装置
ラック用エレベータ
ワークを取り付け用ラックにセットして処理します。
主として小物部品の大量生産に適しています。短いサイクルタイムで運転できるためキャリヤ式と比べて生産量に対する水洗工程が占める面積を小さくできるので設備をコンパクトにできます。
2ラックを同時に処理するダブルハンガータイプもあります。

バレル用エレベータ
製品を入れたバレルを、回転させる装置を備えたエレベータ式の処理装置です。製品を投入したバレルを処理槽の中で回転または揺動させることで主に小物または小型のプレス部品を治具掛け作業をせずに大量に処理する設備で使用します。
バレルには回転式と揺動式があります。

Option:主な付帯装置
サブコンベア(自動乗換装置付)
エレベータ装置の付帯設備で、エレベータ装置外で製品のラック掛け作業を行うことができ安全性が高いです。またラック掛け作業の時間を長く取れるため小物部品の引っ掛け作業に適しています。乾燥機をサブコンベア側に設けることでエレベータ装置の全長を短くすることもできます。

上部移送装置
上部移送装置
各ハンガーを上部のまま装置内を一周させるもので、装置休止中はストックヤードとして使えます。

早昇装置
早昇装置
特定のハンガーを他のハンガーより早く上昇させる装置です。液切時間を長くとる時、処理時間をコントロールしたい時に使います。設定時間はタッチパネルにより調整します。

遅降装置
遅降装置
特定のハンガーを他のハンガーより遅く下降させる装置です。例えばクロメート処理の様に処理時間をコントロールしたい時に使います。設定時間はタッチパネルにより調整します。

ストックコンベア
ストックコンベア
サブコンベアと同様なコンベアです。サブコンベアを長くして緩衝(バッファー)時間をとる場合と、サブコンベアにバイパスを設ける場合があります。予めラックに製品を掛けておいて夜間や休憩時間にラインに自動的に投入し、同時に完成品を蓄えることで一定時間の無人運転を行うことができます。

工程選択装置
工程選択装置
あらかじめ用意された複数の工程の中から限定された1つの工程を選択して処理するものです。例えば、クロメート工程の種類の選択に使います。

1ハンガー1電源
1ハンガー1電源
めっき槽にて1ハンガーにつき1台の電源を設置します。各ハンガーごとに電流設定することができ、より品質が向上します。

補助給電装置
補助給電装置
バイポーラ防止が必要とされるめっき槽に装備され、ハンガーは通電状態で入出槽します。

揺動装置
揺動装置
ハンガーを処理槽内で上下に揺動させる装置です。ストロークや速度は自由に設定できます。

回転ハンガー
回転ハンガー
ロード・アンロードで、ラックを回転させることができます。ラックの裏表への着脱作業が容易に行えます。

バレル回転駆動
バレル回転駆動
均一でしかも良質な処理ができるようにバレルを液中で回転させる装置です。

自動投入・取出し装置
自動投入・取出し装置
ワークを自動でバレルへ投入・取り出しできる装置です。通函から直接バレルへ投入できます。大容量の中から1バレル分を自動計算しつつ投入する装置もあります。
