ワークを取り付け用ラックにセットして処理します。
主として小物部品の大量生産に適しています。短いサイクルタイムで運転できるためキャリヤ式と比べて生産量に対する水洗工程が占める面積を小さくできるので設備をコンパクトにできます。
2ラックを同時に処理するダブルハンガータイプもあります。
製品を入れたバレルを、回転させる装置を備えたエレベータ式の処理装置です。製品を投入したバレルを処理槽の中で回転または揺動させることで主に小物または小型のプレス部品を治具掛け作業をせずに大量に処理する設備で使用します。
バレルには回転式と揺動式があります。
サブコンベア(自動乗換装置付)
エレベータ装置の付帯設備で、エレベータ装置外で製品のラック掛け作業を行うことができ安全性が高いです。またラック掛け作業の時間を長く取れるため小物部品の引っ掛け作業に適しています。乾燥機をサブコンベア側に設けることでエレベータ装置の全長を短くすることもできます。
上部移送装置
各ハンガーを上部のまま装置内を一周させるもので、装置休止中はストックヤードとして使えます。
早昇装置
特定のハンガーを他のハンガーより早く上昇させる装置です。液切時間を長くとる時、処理時間をコントロールしたい時に使います。設定時間はタッチパネルにより調整します。
遅降装置
特定のハンガーを他のハンガーより遅く下降させる装置です。例えばクロメート処理の様に処理時間をコントロールしたい時に使います。設定時間はタッチパネルにより調整します。
ストックコンベア
サブコンベアと同様なコンベアです。サブコンベアを長くして緩衝(バッファー)時間をとる場合と、サブコンベアにバイパスを設ける場合があります。予めラックに製品を掛けておいて夜間や休憩時間にラインに自動的に投入し、同時に完成品を蓄えることで一定時間の無人運転を行うことができます。
工程選択装置
あらかじめ用意された複数の工程の中から限定された1つの工程を選択して処理するものです。例えば,クロメート工程の種類の選択に使います。
1ハンガー1電源
めっき槽にて1ハンガーにつき1台の電源を設置します。各ハンガーごとに電流設定することができ、より品質が向上します。
補助給電装置
バイポーラ防止が必要とされるめっき槽に装備され、ハンガーは通電状態で入出槽します。
揺動装置
ハンガーを処理槽内で上下に揺動させる装置です。ストロークや速度は自由に設定できます。
回転ハンガー
ロード・アンロードで、ラックを回転させることができます。ラックの裏表への着脱作業が容易に行えます。
バレル回転駆動
均一でしかも良質な処理ができるようにバレルを液中で回転させる装置です。
自動投入・取出し装置
ワークを自動でバレルへ投入・取り出しできる装置です。通函から直接バレルへ投入できます。大容量の中から1バレル分を自動計算しつつ投入する装置もあります。